ベルリン世界陸上回顧 | 金満血統王国信者

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馬券購入のヒントになるデータと日々の出来事などを好き勝手に書いてみたいと思っています

正直なところ世間的にはほとんど注目されることなく終わってしまった世界陸上。

 

真夜中の放送にもめげず私はもちろん楽しみに観戦してました。

(ほぼ毎日TVつけっぱなしのまま途中でダウンしましたが)

 

 

ま、

競技について力説したいことはほぼ過去の世界陸上日記で語ってきたつもり

なので、印象に残った競技の感想だけでも

 

・男子100m

陸上競技に興味がない人でもこのニュースを知らない人はいないでしょう。

ボルトの驚異的な世界新記録

1/100秒を競う短距離で一人だけ別次元の走り

脱帽!

 

・男子200m

これまたボルト世界新を樹立

向かい風でこのタイムだっただけに実に勿体ない。しかも今大会のコースは直線がやや長くコーナーの角度がキツいらしいので

6レーンか7レ-ンが取れればもっと走りやすかった気がします。

特に

(敵と呼ぶには差があったかもしれませんが)ライバルとなるアメリカ勢

前半型のクロフォードボルトより外レーン

後半型のスピアーモンボルトより内レーン

と、記録へのお膳立てがうまくできていただけに

ボルト自身がもうチョイ外枠

なんといっても

風が味方してくれれば・・・

18秒台があったかもしれないだけに残念!!

 

・女子200m

フェリックスが昨年の五輪の借りを返す王座復権

後半の伸びも素晴らしいのですが今までの勝ちパターンは

直線を向いたときには既に勝負アリ

ってなレースが多かっただけに今回のレースはフェリックスにとっても自信のつくレースになったのではないでしょうか。これで

世界陸上3連覇

(だったハズ)

 

次はもちろん

ジョイナーの異常な世界記録越え

を期待。疑惑のつきまとう記録に終止符を打ってもらいましょう

 

・男子400m

昨年の五輪に続きウォリナー敗退

(と言っても銀ですが)

う~ん。ウォリナー伸び悩んでます。

「俺にはスピードがない」

(だからスピード維持力で勝負)

みたいなことを公言しているみたいですし、自らプレッシャーというか足かせをつけてしまっているのか。

年齢で考えてもピークが過ぎたとは思えないですし、何かきっかけがあればもう一度世界記録を狙えるポジションには来ると思いますので

金メダルのメリットをどうこう言うわけではありませんがやはり個人的にはウォリナーに頑張ってもらいたい

次の国際大会までには再浮上のきっかけを掴んでもらいたいです。頑張れ。

 

・男子5000m、10000m

エチオピアの国技

ともいうべき長距離種目(特にトラック種目)で常に勝つことを求められしっかりと結果を残し続ける

超人ベケレ

私自分が長距離選手だったという贔屓目も含めて

なぜこんなにも注目されないのか!!

個人的にも大好きですし比較に出すのはおかしいかもしれませんが

箱根駅伝

が正月の恒例スポーツとして国内で注目され

四天王

(古い?)

だの

三羽ガラス

(もっと古い?)

だの

山の神

だの

花の2区

だの

ブルドーザーのような走り

(知ってる人の方が少ないかも?)

だの、もてはやされるならなぜベケレの凄さをもっとTVで特集しないのか。

昨今の市民マラソンブームがあるならなおさら取り上げたっておかしくはないんですけどね

(速すぎてランナーの参考にはならないと思いますが・・・)

哀しみの新皇帝

と名付けられた頃が懐かしい・・・・・

(気になった方は当ブログ内ではなくインターネットで「ヘルシンキ世界陸上(2005)」の関連記事をご覧ください)

 

・男子110mH

レース結果だけ見たら

やっぱりこうなってしまうのか!!

と私を唸らせてしまう今大会一番のハイライトと言っていいかもしれないくらい印象に残ったレース

理由は誰あろう

T・トランメル

常にトップレベルで争いをしてるのですが

劉翔(中国)

ロブレス(キューバ)

といった強豪のせいでいつも金メダルに手が届かないスプリント王国アメリカが誇る現在のエースハードラー。

前回の大阪大会でも劉翔に次ぐ銀メダル

(前回大会の日記で似たような感想を書いていたようなので興味があったらご覧ください「その1 」「その2 」)

で、今回は

劉翔欠場

世界記録保持者のロブレスも決勝におらず

目の上のタンコブ

がいない状況で

金メダルを獲る千載一遇のチャンス

だったハズなのですが

1/100秒差に泣き金メダルを獲得できず

更に

3位と同タイムながら写真判定で2位はキッチリと確保

まさに

陸上競技界の

横山典弘

今回の結果を受けてちょっとだけこの選手のことを応援したくなりました。

 

本家(?)ノリスペシャルは今年GⅠの中でも権威ある日本ダービーを勝利

 

トランメルも栄光をつかめる時が来るのか。

スポーツ界にはおそらくどの競技でも

無冠の帝王

なんて呼ばれる存在はいると思うのですがトランメルの場合は果たしてどうなるか

今後の国際大会110mHに要注目!!

 

・男子400mH

織田さんイチ押しのスーパースター(笑)

クレメント

が一応順当勝ち。

ハードル技術も多少は上手になっているようですが芸術的と呼ぶにはまだまだ?

年齢も若いですしそれだけ記録上昇の伸びシロがあるだけに更なる活躍を期待。

それにしても風の影響かトラックのコーナーの影響でインターバルの歩数が合わないのか

47秒台が1人だけ

というのはこのメンバーを思えばチョイと寂しい結果になりました。

 

そしてなんと言ってもトラック種目の中では歴代で見ても日本選手が世界とそこそこ互角に渡り合ってきたこの競技で

現在の日本のエースと期待される成迫

が予選を通過できない

という結果。本人が一番ショックだったとは思いますが

私個人的にもこの結果にショックを受けましたし寂しく感じました。

メダルは無理として、ナンダカンダ言ってもトラックの個人種目では成迫くらいしか決勝に残れる可能性はないかなぁと思っていたので。

せめて準決勝敗退なら見ていて納得できたのですが・・・・・

残念というか悔しいというか。無念でした。

 

・男子4×100m

昨年の五輪でついに銅メダルを獲得した日本チーム。

大黒柱朝原さん引退

2走の末續も今回は欠場

苦戦が予想された中で見事と言っていい4位入賞

今後に向けて視界良好。

ただしメダルとなると昨年の五輪同様他国の結果待ち

(上位と目されるチームがどれだけ失格になってくれるか)

超失礼ですがこの現実は否めないと思います。

ただ、

100mのベストタイム9秒台が1人もいないチームが毎回毎回ちゃんと決勝に残って来る

っていうことだけでも現在の短距離レベルを考えれば物凄いことなんですよ。

陸上競技玄人な方も素人な方もそこはちゃんとわかってください

今後も安定したレースを期待します。そしてあわよくばもう一度メダルを(苦笑)

 

・男子4×400m

アメリカ強し

感想は以上。

ウォリナーが2走を務めるとはなんて贅沢で豪華な布陣でしょうか

ま、バトン技術など必要ないですし400mと400mHでこれだけ強力なメンバーを持っている国を倒せというのが正直言って無理な話。


・女子4×400m

男子と同じく

アメリカ強し

フェリックスサンヤが組めばそりゃ~強いに決まってる

ただしこちらは

毎回アメリカに勝負を挑んでいたロシアにジャマイカが先着

したのが不気味。

短距離陣の勢いそのままにマイルリレーでもジャマイカが一泡吹かせる日が来るかも??

 

・男子走り幅跳び

前回世界陸上で名物勝負として名を馳せたこの競技

その前回大会で最後の最後まで盛り上げた

ハウ

欠場しているみたいですし

大逆転跳躍を見せてくれた

サラディノ

は決勝で記録ナシで敗退

で、

前回大会で優勝候補筆頭だった

アメリカのフィリップス

が雪辱を果たし見事金メダル

ハッキリ言って

あまり走り幅跳びに興味は無かった

のですが、

それほどスピード感はないのですがリズムのいい助走

で記録を伸ばすサラディノの跳躍に

夢の9mジャンプへの可能性

というか

スピードだけでは到達できない9mへの新たなアプローチ・跳躍技術

としてこっそりと注目していたのですが今回は残念な結果に終わりました。

次回に期待です

 

・男子やり投げ

チーム日本としては一番のサプライズ(?)

番狂わせ

と言っては失礼ですが

今まで予選を通過したことすらなかった村上選手が何といきなり銅メダル獲得の快挙

 

競技場内の風のイタズラ

捨て身投法

(勝手に私が呼んでるだけ)

でお馴染みの

ピトカマキ

ビッグネームの記録が全然伸びない

自己ベストを更新

させた

という見事な巡り合わせ。

例年に比べれば入賞圏内の記録が低調

なのは間違いないのですが

それを言ったら

昨年五輪の4×100m

だって

有力国が次々に失格で姿を消したスキをついての銅メダル

ですし

末續選手の200m銅メダル

だって

明らかに周りのレベルが2枚落ちくらいの年に獲得

したもの。

そういうチャンスで最高のパフォーマンスを見せ上位に食い込む力

これも立派な実力です!

すごいです。

本当にすごいことです。

おめでとうございます

 

ちなみに優勝したトルキルドセン順当勝ちです。

普段からあのくらい平気で投げてくる選手なのでもう仕方ないですね・・・。

 

 

その他

先日会う機会があった長老のコメント

メインキャスター織田さんがあまりにも静か過ぎるのが気になる

 

私の感想

・日本代表のユニフォームがアシックスになっていたのが気になる

(スポンサー問題で何か揉めたのでしょうか??)

・胸のゼッケンが番号ではなく名前になっていたのはグランプリみたいでわかりやすくて好感。ぜひ次回もそうしてもらえることを願いたい。ワイルドカード持ちの人だけゼッケンの色が違ったのもツールドフランスみたいで面白いと思いました。

 

 

次の世界陸上はまた2年後。

 

放送している時間が時間だっただけに毎日フルタイムで観戦はできませんでしたが、個人的には今年も楽しませてもらいました。

次回大会でも現在の王者が君臨し続けるのか、世代交代となるのか

2年後も楽しみにしたいと思います。